【第十三話】響子の稲妻
2012年2月5日 東方でMTG
いつもご視聴、マイリス、コメントありがとうございます。
特に第十三話は沢山再生して頂いてるようで嬉しい限りです。
そんな第十三話終盤での響子のプレイングに対して、
疑問を覚えるとのコメントを多く頂きました。
実際第十三話は尺の都合で色々と説明をカットしていたので、
蛇足な感はありますが、この場で補完してみたいと思います。
響子のラストターンについて、多くの方から
「なぜさっさと『稲妻』を打たずにターンを渡したのか?」
との疑問を頂きました。
響子の立場で考えてみます。
まず響子から見える状況を整理しますと、
・自分のライフは7。
・パチュリーにライフは1。
・『昇天』が1枚場にある。
・パチュリーの『火葬』を見てる。
・先程から『ミシュラ』による4点クロックを受けている。
・自分の手札は『稲妻』、『差し戻し』、『差し戻し』、土地3枚。
・パチュリーの手札は『火葬』を含む4枚。
そしてパチュリーの場には『Volcanic Island』3枚と
『Island』1枚がアンタップで待ち構えています。
ここで『稲妻』を仕掛けると、それぞれの戦力はこうなります。
スタック上: 自分の『稲妻』
自分の戦力:『差し戻し』2枚(マナは足りる)
パチュリーの戦力:『火葬』、謎の手札3枚、そして4マナ
パチュリーは4マナあるので、ここでスペル合戦に持ち込むと
最大で3枚のインスタントを打たれることになります。
ライフが1しか無いので、『Force of Will』が使えないのがミソです。
一方で、相手にターンを渡した場合はどうでしょうか。
パチュリーは先ほど「何故か」非常に攻め急いでいます。
なので、ここでも『ミシュラ』2体の攻撃から
即『火葬』を打ち込んでくることが期待されます。
(なにせ響子のライフは7点しかありませんので。)
すると、状況はこうなります。
スタック上: パチュリーの『火葬』
自分の戦力:『差し戻し』2枚(マナは足りる)
パチュリーの戦力: 謎の手札4枚、そして2マナ
パチュリーが2マナしか使えなくなった上に、
自分の『稲妻』は温存したままです。
いわゆる「先打ち不利」というものですね。
パチュリーは2マナしか使えないので、
パチュリーが使ってくるインスタントは高々2枚。
(『Force of Will』は使えない。)
つまりこの状況なら、自分の『稲妻』・『差し戻し』2枚に対し、
パチュリーはインスタント2枚で応戦することになります。
その2枚のインスタントを『差し戻し』したり、
レスポンスで『稲妻』を『差し戻し』して打ちなおしたりすれば、
自分の『稲妻』が無事に解決されることになります。
『狼狽の嵐』も1枚までなら問題なしです。
ターンを渡さずに即『稲妻』を打った場合は3枚のインスタントを
覚悟しなければならなかったわけで、
それに比べると大きく有利になっています。
以上の論理から、響子はあの場でターンエンドを選びました。
この場での響子側のミスは主に2つ。
①パチュリーの攻勢を「何となく攻め急いでいる」と誤認した。
実際には、パチュリーは響子の手札事故を看破しているうえで
あのような攻勢を取っているだけでした。
最後のスペル合戦の時にも、響子の手札に呪文が最大3枚しか無い
(響子の手札には、直前に
『思案』と『魔力変』で引いたカードが3枚残っている。)
ことをパチュリーは把握していたので、『ミシュラ』2体の攻撃と
『火葬』のプレイを「合理的」なプレイングとして行いました。
②『誤った指図』をケアしなかった。
相手のライフが1点しか無い!
じゃあ『Force of Will』は使われない!
つまりマナが少ない時に攻めれば勝てる!!
………というのが、上記のロジックの肝です。
『誤った指図』のような、ライフがいらないピッチカウンターを
全く考えていません。
実際パチュリーは『誤った指図』を握っており、
この1枚で響子は負けたようなものです。
以上、長々と補足のようなものを書いてみました。
また何か書きたいことができたら、なにか書くとおもいます。
これからも「東方でMTG」をよろしくお願いします。
特に第十三話は沢山再生して頂いてるようで嬉しい限りです。
そんな第十三話終盤での響子のプレイングに対して、
疑問を覚えるとのコメントを多く頂きました。
実際第十三話は尺の都合で色々と説明をカットしていたので、
蛇足な感はありますが、この場で補完してみたいと思います。
響子のラストターンについて、多くの方から
「なぜさっさと『稲妻』を打たずにターンを渡したのか?」
との疑問を頂きました。
響子の立場で考えてみます。
まず響子から見える状況を整理しますと、
・自分のライフは7。
・パチュリーにライフは1。
・『昇天』が1枚場にある。
・パチュリーの『火葬』を見てる。
・先程から『ミシュラ』による4点クロックを受けている。
・自分の手札は『稲妻』、『差し戻し』、『差し戻し』、土地3枚。
・パチュリーの手札は『火葬』を含む4枚。
そしてパチュリーの場には『Volcanic Island』3枚と
『Island』1枚がアンタップで待ち構えています。
ここで『稲妻』を仕掛けると、それぞれの戦力はこうなります。
スタック上: 自分の『稲妻』
自分の戦力:『差し戻し』2枚(マナは足りる)
パチュリーの戦力:『火葬』、謎の手札3枚、そして4マナ
パチュリーは4マナあるので、ここでスペル合戦に持ち込むと
最大で3枚のインスタントを打たれることになります。
ライフが1しか無いので、『Force of Will』が使えないのがミソです。
一方で、相手にターンを渡した場合はどうでしょうか。
パチュリーは先ほど「何故か」非常に攻め急いでいます。
なので、ここでも『ミシュラ』2体の攻撃から
即『火葬』を打ち込んでくることが期待されます。
(なにせ響子のライフは7点しかありませんので。)
すると、状況はこうなります。
スタック上: パチュリーの『火葬』
自分の戦力:『差し戻し』2枚(マナは足りる)
パチュリーの戦力: 謎の手札4枚、そして2マナ
パチュリーが2マナしか使えなくなった上に、
自分の『稲妻』は温存したままです。
いわゆる「先打ち不利」というものですね。
パチュリーは2マナしか使えないので、
パチュリーが使ってくるインスタントは高々2枚。
(『Force of Will』は使えない。)
つまりこの状況なら、自分の『稲妻』・『差し戻し』2枚に対し、
パチュリーはインスタント2枚で応戦することになります。
その2枚のインスタントを『差し戻し』したり、
レスポンスで『稲妻』を『差し戻し』して打ちなおしたりすれば、
自分の『稲妻』が無事に解決されることになります。
『狼狽の嵐』も1枚までなら問題なしです。
ターンを渡さずに即『稲妻』を打った場合は3枚のインスタントを
覚悟しなければならなかったわけで、
それに比べると大きく有利になっています。
以上の論理から、響子はあの場でターンエンドを選びました。
この場での響子側のミスは主に2つ。
①パチュリーの攻勢を「何となく攻め急いでいる」と誤認した。
実際には、パチュリーは響子の手札事故を看破しているうえで
あのような攻勢を取っているだけでした。
最後のスペル合戦の時にも、響子の手札に呪文が最大3枚しか無い
(響子の手札には、直前に
『思案』と『魔力変』で引いたカードが3枚残っている。)
ことをパチュリーは把握していたので、『ミシュラ』2体の攻撃と
『火葬』のプレイを「合理的」なプレイングとして行いました。
②『誤った指図』をケアしなかった。
相手のライフが1点しか無い!
じゃあ『Force of Will』は使われない!
つまりマナが少ない時に攻めれば勝てる!!
………というのが、上記のロジックの肝です。
『誤った指図』のような、ライフがいらないピッチカウンターを
全く考えていません。
実際パチュリーは『誤った指図』を握っており、
この1枚で響子は負けたようなものです。
以上、長々と補足のようなものを書いてみました。
また何か書きたいことができたら、なにか書くとおもいます。
これからも「東方でMTG」をよろしくお願いします。
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